2025/05/25

鳴き声はインコの“ことば”


インコは言葉を話すことで有名ですが、実はそれ以上に「鳴き声」で飼い主に感情を伝えています。嬉しい時、不安な時、体調が悪い時などインコは声色やリズムを巧みに使って、気持ちを表現しています。


本記事では、初心者の方でも理解できるよう、インコの鳴き声の種類と意味を解説していきます。




🐥 インコがよく出す鳴き声の種類と意味




① ピッピッ(高く短い音)



意味:楽しい!安心しているよ

鳴きながら羽をふくらませたり、毛づくろいをしている時はご機嫌な証拠。
仲間と呼び合っている「コンタクトコール(絆鳴き)」の一種です。



🔍【参考文献】
・Boehm, C. & Smeets, W. J. (2009). “Vocal communication in parrots: Cortical and subcortical pathways.” Journal of Comparative Neurology
・LafeberVet – Behavioral Basics in Companion Birds




② キュー、ピィー(高めで伸びた音)


意味:さみしい・誰かを呼んでいる

飼い主の姿が見えないときに多く見られます。
放っておくと不安が強まり、「分離不安」になる可能性も。

ちなみに、こちらは我が家のルックちゃんの呼び鳴きです。甲高いのが特徴的ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-sD6BKAY3Lk&si=NMVd4VdFbvT8LHQd

🔍【参考文献】
・Seibert, L. M. (2006). “Understanding separation anxiety in psittacines.” Exotic Animal Practice
・PetMD – Parrot Calling and Screaming




③ ガーガー・ギャーギャー(けたたましい叫び)



意味:イライラしている・ストレスを感じている

騒音や環境変化、刺激の多い状況で頻発。
長引く場合はストレス源の見直しが必要です。



🔍【参考文献】
・Meehan, C.L. et al. (2003). “Environmental enrichment reduces stereotypic behavior in parrots.” Applied Animal Behaviour Science
・American Veterinary Medical Association – Parrot Stress Indicators




④ ククク・ポポポ(低くてリズミカル)



意味:リラックス・眠い・愛情表現

鳴きながら飼い主の服に顔をうずめるような仕草を伴えば、信頼の証です。
つがい同士の甘え鳴きでもよく見られます。



🔍【参考文献】
・Bradshaw, J. W. (2009). “Animal communication and bonding.” Animal Welfare Journal
・VCA Animal Hospitals – Parrot Body Language and Sounds




⑤ 静かすぎる/まったく鳴かない



意味:体調不良・強い不安の可能性あり

活動時間中に無音の場合、病気や極度のストレスが疑われます。
呼吸音や羽のふくらみなど他の兆候もチェックしましょう。



🔍【参考文献】
・Lumeij, J. T. (2008). “Avian Medicine.”
・The Spruce Pets – Signs of Illness in Birds




💡 鳴き声だけで判断しない!セットで見るべき“ボディランゲージ”



インコの気持ちは鳴き声だけではなく、体の動きや表情ともセットで読み取ることが大切です。
例えば:

行動気持ちの目安
尾羽をふる・小刻みに動かす興奮・嬉しい
羽を広げてバタつかせる威嚇・不安
くちばしを鳴らす(コツコツ音)落ち着いている・眠い

🏥 鳴き声の変化があったときの対処法


📝 まとめ

インコの鳴き声は、その子の心の声。

毎日よく観察していると、「あ、今日はいつもより静かだな」「なんだかご機嫌っぽいぞ」と、微細な変化に気づけるようになります。

大切なのは、“声の意味を決めつけずに、全体の様子から推測すること”。

そうすることで、あなたとインコの絆はぐっと深まります。


📚 参考文献一覧(まとめ)

ブログ一覧に戻る